9月13日|DAY 13 祈る

生命を撮り、歌い、語り、祈り、
人が表現できる場所を残す。

― 山中順子・aama|30日間の言葉 ―

DAY 13|祈る

祈りとは、
願うことだけではない。

祈るというと、

何かを叶えてほしい。
助けてほしい。
守ってほしい。

そんな願いを思い浮かべる人も
多いかもしれません。

けれど、
私が生命と向き合い、
自然の中で祈りを重ねるほどに、

祈りはもっと静かで、
もっと日常にあるものだと
感じるようになりました。

朝、目が覚めたこと。

今日も息をしていること。

水をいただけること。

食べるものがあること。

大切な人がいること。

太陽が昇り、
海があり、
風が吹き、
大地が生命を育んでいること。

その一つひとつに、

「ありがとうございます」

と心を向ける。

それも祈りです。

そして祈りは、
自分のためだけにするものでもありません。

大切な人が
無事でありますように。

病と向き合う人が
少しでも穏やかでありますように。

悲しみの中にいる人に
小さな光が届きますように。

争いの中にいる生命が
一つでも守られますように。

会ったことのない誰かの生命を想い、
静かに手を合わせる。

そこに、
祈りの原点があるように思います。

私は奄美の自然の中で、
海に向かい、
岩に向かい、
空に向かい、
何度も手を合わせてきました。

自然の前に立つと、
人間はとても小さな存在です。

海をつくることもできない。

風を止めることもできない。

太陽を昇らせることもできない。

だからこそ、

自分の力だけで生きているのではない

ということを思い出します。

祈りとは、
何かを動かすためだけのものではなく、

まず自分自身が、
生命の前で頭を垂れることなのかもしれません。

感謝する。

敬う。

想う。

そして、
自分にできることをする。

祈ったあと、
誰かに優しい言葉をかける。

困っている人に手を差し出す。

自然を大切にする。

今日という生命を
粗末にしない。

私は、

祈りは、生き方になってこそ
意味を持つ。

そう思っています。

だから私は、
これからも祈ります。

自分のためだけではなく、

大切な人のために。

祖先から受け取った生命のために。

これから生まれてくる生命のために。

そして、
この地球に生きる
すべての生命のために。

今日、
あなたが一つだけ祈るとしたら、

誰のために、
何を祈りますか。

そして、その祈りのために、

今日できる小さな行動は何ですか。

明日は、

DAY 14|生きる

祈ったその先で、
私たちは今日をどう生きるのか。

「生きる」ということについて書きます。

山中順子|aama