9月2日|DAY 02 撮る

生命を撮り、歌い、語り、祈り、
人が表現できる場所を残す。

― 山中順子・aama|30日間の言葉 ―

DAY 02|撮る

私は、なぜ人を撮るのだろう。

写真家として長い時間、
たくさんの人の人生と
ファインダー越しに向き合ってきました。

若い人も。
年齢を重ねた人も。
華やかな舞台に立つ人も。
名もなく静かに暮らす人も。

そして奄美では、
100歳を超えて生きる人たちを
撮り続けてきました。

私が撮りたいのは、
ただ「きれいな顔」ではありません。

その人が笑ってきた時間。
泣いてきた時間。
愛した時間。
耐えてきた時間。
そして今日まで生きてきた時間。

人の顔には、
その人にしかない人生があります。

だから写真は、
一瞬を切り取るものだけれど、

私はその一瞬の中に、
その人が生きてきた時間まで写したい。

そう思っています。

そして写真には、
あとになって初めてわかる
大切さがあります。

今日そこにいる人が、
明日も同じように
そこにいるとは限らない。

だから私は撮る。

「あなたは、確かにここにいた。」

写真は、
生命の証明であり、
未来へ残す記憶なのだと思います。

上手に写る必要なんてない。

今のあなたを、
今、残しておく。

それだけでもいい。

あなたには、

「残しておけばよかった」

と思う人や時間がありますか?

そして今、
写真に残しておきたい人は誰ですか。

今日という日に、
一枚撮ってみてください。

何年か先、
その一枚が
かけがえのない宝物になるかもしれません。

明日は、

DAY 03|顔

人の顔に刻まれていく
「人生」について書きます。

山中順子|aama