9月3日|DAY 03 顔

生命を撮り、歌い、語り、祈り、
人が表現できる場所を残す。

― 山中順子・aama|30日間の言葉 ―

DAY 03|顔

人の顔には、
その人が生きてきた時間が刻まれています。

笑った日。
泣いた日。
誰かを愛した日。
悔しかった日。
耐えた日。
そして、もう一度立ち上がった日。

私は写真家として、
たくさんの「顔」と向き合ってきました。

若い頃は、
美しく撮ることを考えていた時代もありました。

けれど、
人を撮り続け、
奄美で100歳を超える方々の肖像を
撮るようになってから、

私にとっての「美しさ」は
少しずつ変わっていきました。

皺も、
シミも、
日焼けした肌も、
働き続けてきた手も。

それは隠すものではなく、

その人が生きてきた証。

100年笑ってきた顔。
100年泣いてきた顔。
100年、人を愛してきた顔。

そこには、
若さだけでは決して表すことのできない
美しさがあります。

だから私は、
その人を若く見せることよりも、

「その人らしさ」が写る瞬間を残したい。

顔は、
人生が書き続けている
一枚の作品なのかもしれません。

そして今日のあなたの顔にも、
ここまで生きてきた物語があります。

鏡を見たとき、
欠点を探すのではなく、

「よく、ここまで生きてきたね」

と、自分の顔を
一度見つめてみてください。

あなたの顔に刻まれている、
忘れたくない人生の出来事は何ですか?

明日は、

DAY 04|100歳

私が長年撮り続けてきた
人生の大先輩たちから教えてもらった
「生きる」ということについて。

山中順子|aama