9月7日|DAY 07 歌う

生命を撮り、歌い、語り、祈り、
人が表現できる場所を残す。

― 山中順子・aama|30日間の言葉 ―

DAY 07|歌う

言葉だけでは、
届かない場所がある。

だから私は、歌う。

私は写真を撮り、
文章を書き、
人と語り、
祈ります。

けれど時々、
どんな言葉を重ねても
表すことのできない想いがあります。

悲しみ。

愛しさ。

感謝。

祈り。

別れ。

そして、
「生きたい」という生命の声。

そんなとき、
言葉は「歌」になるのかもしれません。

一つの音が、
胸の奥に触れる。

誰かの歌を聴いて、
理由もわからないのに涙が出る。

昔聴いた一曲で、
忘れていた人や風景が
突然よみがえる。

音楽には、
時間を越えて
生命の記憶を呼び起こす力があります。

私にとって歌うことは、
上手さを競うことではありません。

今ここにある生命を、
声にして届けること。

私自身、
人生の中でさまざまな出来事を経験し、
言葉だけでは抱えきれなかったものを
歌にしてきました。

だから、
悲しいなら悲しいままでもいい。

声が震えてもいい。

涙が出てもいい。

その人にしか歌えない歌がある。

音屋369を
「誰もが表現者」でいられる場所にしたいのも、
同じ想いからです。

プロでなくてもいい。

初めてステージに立つ人でもいい。

今日まで生きてきたあなたの声には、
あなたにしかない人生があります。

だから私は、
これからも歌います。

生命を歌う。

愛を歌う。

別れを歌う。

祈りを歌う。

そして、

「生きる」を歌う。

歌が、
誰かの生命の奥にある
小さな灯りに触れることを願って。

あなたの人生に、
忘れられない一曲はありますか?

その歌には、
どんな人や、
どんな時間が残っていますか?

明日は、

DAY 08|声

誰とも同じではない
「自分の声」について書きます。

山中順子|aama